iPhone誕生に学んだ短期足相場の攻め方 ~環境認識の弁証法的発展~

この記事は7分で読めます


 

こんにちは、津田です。

 

今回は、前回紹介しました内容に関連して、

短期足相場について補足紹介したいと思います。

 

短期足相場は長期足相場と比べると明らかにチャートを攻略することが難しいです。

なぜなら短期足相場がいくつかの「不合理」を含んでいるからです。

 

その一部は、

・ダウ理論が崩れながらもトレンドは伸びていく(環境認識がしづらい)

・ヒゲやダマシが多い

・ゆえにチャートが汚い(波形認識がしづらい)

というものになります。

 

僕も現在は短期足相場で利益を出せるようにはなりましたが

いまだにチャート上で起こっている事象のごく一部を理解しているに過ぎません。

 

 

人と機械が執行するトレードにおいて、その背景には、

一つ一つを解明するにはあまりにも複雑で込み入った要因が

多岐にわたり存在するため、

 

時間足が短くなればなるほど、

目の前で起こりうる全ての事象を的確に表現することは

極めて難しい作業になると思われます。

 

 

そんな複雑怪奇な短期足相場を学習する上で

トレーダーに求められる姿勢については、

「マーケットの魔術師」でエド・スィコータが答えている

アドバイスがとても参考になります。

 

————————————————————————–

 

僕は多くのトレーダーと一緒に仕事をしてきた。

 

僕は、催眠、呼吸、ペース調整、視覚化、ゲシュタルト、

マッサージなどを組み合わせて使っている。

 

その結果、トレードはたいてい、もっと成功を収めるようになるか、

実はそもそもトレーダーになりたいわけではなかったことに気付くんだ。

 

————————————————————————–

 

人間に関わる、ありとあらゆる分野から学習しその本質を見抜こうと努力することで、

不確実性が圧倒的に大多数を占める相場においても

確実な情報を拾うことができるようになるということですね。

 

僕はこのスィコータの言葉を噛み締めながら

いまなお相場をあらゆる面から学習し続けています。

 

 

それでももしかすると、

ここまで人並み外れた努力と経験を積み重ねたスィコータでさえも

相場全体の不確実性からしてみたら

真実のごく一部が見えているに過ぎないのかもしれません。

 

それほどまでに相場で起こる値動きとは不可解な事象の連続なのです。

(短期足相場では特に)

 

 

僕が初めて短期足のトレードに取り組んだ時は

まさに、これまで長期足で学んだことがほとんど通じず、

何にどう取り組めば良いのかさっぱり分からない状況でした。

 

そんなとき、メンターからもらった「ある言葉」と

当時YouTubeで見たスティーブ・ジョブズの「ある言葉」が

ぴたっとはまったことで一筋の光を見出すことができました。

 

今回はその内容について紹介しようと思います。

 

 

 

僕は4時間足チャート1枚のトレードで2年近く経験を積んだことで

月収支が安定的にプラスを積み重ねられるようになり、

利益を大きく膨らますために意気揚々と15分足に取り組みました。

 

4時間足で利益が作れるようになったのだから

15分足でもきっと大丈夫に違いない!と思い、

結構自信満々に取り組みましたがすぐに巨大な壁にぶち当たりました。

 

15分足では、先にも挙げたとおり、

・ダウ理論に従わずに価格がトレンド方向へ伸びる

・ヒゲやダマシが多い

・チャートが汚い(波形認識がしにくい)

という点から、これまで取り組んでいた4時間足とは

まるで別世界でトレードをしているような感覚でした。

 

15分足のトレンドでエントリーしていても、

ダマシが出て一度逆指値に引っかかってから思惑方向へと価格が一気に伸びるわ、

短期足のサポレジラインがうまく機能しないわ、

価格変動の波形サイズがバラバラで認識しにくいわ、

ヒゲが出る意味が理解できないわ、

急上昇の後に急下落があるわ・・・

 

と、これまで4時間足で勉強してきた相場の「秩序」が15分足では突如認識できなくなり、

負けが込むことでだんだんと自信を失いかけていました。

 

「あぁ、これが自分の実力か。」

「しょせんは4時間足で月利数パーセントを取れるのがやっとなのか・・・」

と気付けば再び相場の闇を彷徨う迷子となっていました。

 

 

メンターにはことあるごとに相談し、

どういうアプローチで現状を打破すれば良いのかについて

繰り返しディスカッションを重ねました。

 

その中で自分に大きな気付きを与えてくれたメンターのアドバイスが

次のようなものでした。

 

「いままで4時間足で当たり前のようにトレンドを抜いてきたんだから、

4時間足の高値安値はもうじゅうぶんわかってるだろ!」

「4時間足のトレンドの間を15分足でどう取れるかを考えろ!」

 

なるほど、そういう見方をすれば良いのか、と思いました。

 

いま振り返るとなんてことはない「マルチタイムフレーム分析の基本」なんですが、

当時は、4時間足は4時間足、15分足は15分足、というふうに

それぞれを独立したチャートとしか把握しきれていなかったのです。

相場は、そうではないんですよね。

 

でもこのアドバイスをもらったそのときは

理解できたのは実はその概念のようなものだけで、

具体的にどのような戦術で15分足を攻略すれば良いのか、

それを理解できたのはもうしばらく後になってからのことでした。

 

アドバイスをもらった時は、

その具体的なやり方がわからないから困っているんですが・・・

もう少し的確に手法を教えていただけないでしょうか・・・

と、そんな風にも思っていましたね笑

 

(余談ですが、このとき教わっていたこのメンターの方は

いつも意図的に婉曲的なアドバイスをくださる方でした。

相手に直接的にアドバイスして答えを差し出しても

それは相手の思考能力を奪うことであり、

そんなアドバイスは人を駄目にするとメンターは考えていて、

僕は当時はそれが理解できませんでしたが今は良く理解できます。

FXで勝つために必要なことはトレーダー自身が「自分が考えること」であり、

それができなければ勝ち続けることは難しいですから)

 

しかし、これまで4時間足を学習するうえで

メンターからもらってきた様々なアドバイスを考えると、

すべてが自分のためになっていたことも事実なので、

このアドバイスにも何らかの意味があって自分がまだ理解できないだけなんだなと思い

メンターのアドバイスを頭に置きながら様々な角度からチャート検証を始めたのです。

 

 

ちょうどそのころ読んでいた本にスティーブ・ジョブズの評伝がありました。

有名な本なので読んだことがある方も多いと思います。

 

少年時代にマリファナをやっていたり大学を中退してインドに放浪したり、

ぶっ飛んだ人生を知ると同時にもっと興味が湧いて

YouTubeで動画を検索しては見ていました。

 

スティーブ・ジョブズと言えば、

あの計算しつくされたプレゼンテーションが有名ですよね。

それらを検索して良く見ていたのです。

 

その時にたまたま見つけたのが

初代iPhoneを世の中に初めて発表したときのプレゼンでした。

あの「アップルが電話を再発明します」というプレゼンです。

 

その中でiPhoneを開発した理由についてこう述べていました。

 

「携帯はスマートでないし、使いにくい。

従来のスマートフォン(BlackBerryなど)は携帯に比べてスマートだが、使いにくい。

我々が望んでいるのは、どんな携帯よりもスマートで簡単に使えるもの。

だから電話を再発明しました。」

 

この動画を見たとき、自分の頭の中で何かが弾けたんです。

雷光に打たれたような感じでした。

 

短期足でいくらよじ登ろうとしても乗り越えられなかった壁を

乗り越えるための明確なルートが頭の中で繋がったのです。

 

 

携帯も従来のスマートフォンも通話できるという点では

電話の機能そのものは何も変わっていないですよね。

 

iPhoneは、電話の基本的な機能を踏襲して

従来の高機能なスマートフォンよりもさらに使いやすい

スマートフォンを目指して開発されたわけです。

 

 

トレードでも同じことが言えるのではないかと思いました。

 

すなわち、短期足も長期足も相場の本質は何も変わらないはずです。

短期足でダウ理論を崩しながらトレンドが形成されるのであれば

長期足が形成する価格変化の波形の本質を守りながら

ダウ理論やトレンドが崩れることを「前提に」

トレードすればいいんじゃないか?と思いました。

 

そして、その考えのもとで短期足を検証し始めたとき、うまく歯車が回り始めたのです。

 

 

ある概念A(テーゼ)が存在するとき、その内には矛盾を含んでいて

対立する概念B(アンチテーゼ)を生み出します。

 

AとBは一見すると矛盾しているので対立する二つの独立概念にしか見えませんが、

そうではなく、互いの概念を止揚する(廃棄し、同時に高める)ことで

A、B両方の概念を満足させることができる新たな概念C(ジンテーゼ)を

作ることができます。

 

概念Cを生み出すためにはA、Bが持つ要素を部分的に捨てて両者を融和させる必要があり

この過程をドイツの哲学者ヘーゲルは弁証法的発展(螺旋的発展)と説明しました。

 

平たく言えば、AとBの良いとこ取りして、

AB同時に満足させる新たなCを作ろうよって話しですよね。

 

 

iPhoneの場合で言えば、

A=従来の携帯はそれなりに使いやすいが機能が低い

B=従来のスマートフォンは高機能であるが使いにくい

という対立概念があり、

C=高機能であり使いやすい完全に新規のスマートフォン

としてiPhoneが開発されたわけです。

 

短期足相場で言えば、

A=価格推移の基本はダウ理論で説明できる

B=短期足ではダウ理論を崩しながらもトレンドが形成される

という対立概念があって

C=ダウ理論が崩れながらもトレンドが形成されることを

考えたうえで、ダウ理論ベースでトレードルールを作る

ということができるのではないか、と。

 

AとBの矛盾を解決するために弁証法的に発展させたわけです。

 

 

これが理解できたとき短期足のチャートでも利益を取ることができるようになり

短期足という闇の中も堂々と歩けるようになりました。

月利20%の壁を一瞬で破ったのも、この頃でしたね。

 

もちろん、それでもなお利益を取ることができない相場があることも事実ですが、

まったく取れなかった以前からすれば15分足でトレードできるようになり、

利益率も大きく向上させることができたので大きな進歩でした。

 

なるほど、こうやってトレードでも成長するものなんだな、と感じました。

 

僕の短期足のトレードルールは

まさにスティーブ・ジョブズに教わったとも言えるわけです笑

 

 

発展的弁証法の考え方自体は普遍的に使えるものであり、

今でもよくお世話になっている考え方です。

 

この考え方で相場を理解できたとき、同時に、

FXを学習する上ではチャートと睨めっこするだけでは不十分で

いろんな側面から物事を見る必要があるんだな~と教わったときでもありました。

 

 

というわけで、今回は、

短期足でトレードできるようになったときのもととなった考え方について紹介しました。

 

まとめますと、

ABの対立概念が存在しているときそれらを解決するためには止揚することで

ABを両方否定せず同時に満たす一段上の概念Cを作り上げることができる、

ということですね。

 

 

短期足は僕もまだまだ勉強中の部分も多いです。

 

今回の内容はあくまでも僕自身の経験談なので

分かりづらい部分があったかもしれませんが、

感覚的にでもご理解いただければいいなと思い紹介しました。

 

みなさんの参考になれば幸いです。

 

 

ブログランキングに登録してます^^
記事が参考になりましたら、応援クリックをいただけると嬉しいです!
にほんブログ村 為替ブログへ
テクニカルトレード ブログランキングへ

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

コメントは利用できません。

管理人;津田 俊之(すっぴんトレーダー)

投資ビジネスを通じて、価値が生まれる原理原則を見つめています。

自己紹介は、こちらから

FXは月利20~50%を継続中。
目標は「月利100%の達成と維持」です。

トレードスタイルは「価格が動くほうへついていく」だけ。
エントリー手法は、ありません。

チャート表示は「ローソク足+サポレジライン(+ときどきMACD)」のみ。
すっぴんチャートでトレードしてます。
複雑なインジケーターを使わなくても、すっぴんチャートだけでじゅうぶん勝てます。

現在は、FXで一緒に成長できる仲間を見つけながら、リアルトレードの結果検証と過去チャートの検証を繰り返してさらなるレベルアップを目指してます。

人生を歩む上で、また、ビジネスを行う上で大事なことを教えてくれる相場には、日々感謝してます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

FXを動画で解説しています

YouTube

動画一覧はこちらをクリック!
FXの戦術・戦略・マインドセットについて
わかりやすく動画で解説しています

ブログランキング

いつも応援いただきまして有難うございます。
意識の高いみなさんに囲まれて、日々楽しくFXを勉強しています。

記事内容が面白かった・参考になったと思いましたら、応援クリックいただけると嬉しいです^^

宜しくお願いします!


にほんブログ村 為替ブログへ
テクニカルトレード ブログランキングへ

ブログランキング一覧はこちら。

免責事項

本サイトの情報は、FXトレード判断の参考としてFXに関する情報提供を目的としています。

本サイトの情報について正確性や完全性を保証するものではありません。

本サイトの利用によって生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いません。

記事の編集ページから「おすすめ記事」を複数選択してください。

ファミコン名人